好き:酒と女とバイクとロック
あとジョージアの長いやつ
嫌い:もぐりの人。あと若者。
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itooo_engineering@yahoo.co.jp
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最近よく指摘されるのだが、体型がかわった。
入社して4か月。
驚愕の8kg増。
しかし脂肪になってはいない。
どんどん筋肉がつく。つきまくる。
規則正しい生活、3食のしっかりした食事。
なにより、肉体労働。 これに尽きる。
俺の肩書は「研究部員」なのだが、
白衣を着てフラスコを振っているわけでは無い。
もちろん糊のきいたワイシャツなんて上等なものでもない。
汗塩の析出した制帽を被り首にタオルを巻いて安全靴はいて
25kgの袋を800袋積み上げたり
ノコで鉄切ったり、ハンマー振り回したり、スコップで穴掘ったり
万力にマジ蹴りを入れたり、プレス機を人力で運んだり
クワガタを捕まえたり、カマキリを捕まえたり
パワステ無しの車でオフロード走行したりしている。
まさに俺はブルーカラー。 パブでは良く喧嘩もするよ!
そんなこんなで明らかに体格が変化。 昔の写真と比べると気持ち悪い。
だから太ったんじゃないって!
心配無いって!
連日の雨が冗談だったかのように、空は青く高かった。
穴の空いたエンジニアブーツ、厚い牛革のパンツを履き男はドアを静かに開ける。
7月の炎天に黒革を纏い佇む。 汗、汗、汗、汗。
男は、日が高くなれば想像を絶する熱と不快が下半身を襲うことをよく理解していた。
彼は気狂いではない。
男は、バイク乗りだった。
洒落たアパートに寄り添うように彼のオートバイは停めてあった。
雨水の溜まった薄汚れたネズミ色のカバーを、女の下着を脱がせるようにそっと外すと
鈍く空を反射しながら、黒いオートバイが剥き出しになった。
GPZ900R 90年型 輸出401仕様。
それは男の生まれた年に世界最速とされたモンスターマシンであった。
それは男の初恋の頃、平凡な性能となっていた。
大きく、重く、古い。
それでも男はこのオートバイが好きだった。
すこし車体のぐるりを見て回ったのち、革手袋をはめ、オフホワイトのヘルメットをかむる。
静かにまたがると、チョークレバーを少し引き、セルスイッチに手をかけた。
軽いセルモーター音の後、何かにつまずくようにガッとエンジンは目を醒ます。
集合管からは地鳴りのような重低音が抵抗なく吐き出され、
空き地でボール遊びをする学童が一斉に目を向ける。
男は水温計が35℃を指すと同時にギアを1速に蹴り込んだ。
子等に軽く手を振ると、ゆっくりと発進し、回転計は3000rpm以上を指さなかった。
水温計が70を指す頃、片側2車線の国道でアクセルを全開にした900は10000rpmの咆哮を上げ一瞬で車列の先頭に踊りだす。
すでに陶酔の極にいた男は、車列のなかにツートンがいたことを認識していたが、アクセルを緩める理由が見つからなかった。
力だ。スピードだ。
油をガスに換え、熱を動きに換え
熱い空気を突き破りながら900は、ある場所を目指していた。
AM9:30
ようやくエンジンが止まったのは小さな商店の前だった。
男は待っていた、仲間の到着を。
静かに紫煙を燻らせ、佇む彼は・・・・恐れていた。
仲間から告げられた、この7月26日の旅の目的地はあまりに常識を逸脱していた。
「願わくば冗談であって欲しい。」
男がそう考えていた矢先、特徴のある排気音が街の喧騒に割って入った。
ヤツだ・・・・。
サンセットオレンジの眩しいDトラッカーが駐車場に滑り込んだ。
フロントタイヤを軽く車止めにぶつけ止め、颯爽と背の高い車体から跳ね降りたのは良く日に焼けた男。
髑髏が描かれたオフロードヘルメットを外すと、軽く900に会釈をし早々に商店でパンを買いぱくつき始めた。
Dトラッカーに刻まれた傷跡はライダーがかなりの手練れであることを無言のうちに語っていた。
Dトラッカーの男は900の男とは知己であり、幾多の死線を共にしてきた。
しかし、今回の目的地は今までの修羅場とは明らかに異質であった。
地図を広げると、Dトラッカーの男は淡々とルートの説明を始めた。
山間部から沿岸に抜けること、2、3のモトクロスコースの視察をすること、
地図は蛍光ペンでしっかりとマークされている。
そして最後に、恐ろしい目的地の名を口にした。
「×××x×キャッスル・・・・・」
おおよそ20を5つ過ぎたエンジニア2人に落とせるような城ではない。
「×××x×キャッスル・・・・・本気だったのか・・・・・」
900の男は耐え難い不安と背徳感に襲われたが、最後の目的地のことは忘れ、ただ「走り」に集中することにした。
AM10:00-
2人は、ただ遮二無二走り続けていた。
軽量なDトラッカーを先頭に2台は、息の合ったコンビネーションで山間を縫うように駆け抜けてゆく。
Dトラッカーはリーンアウトフォームのライダーと完全な調和をなし、危なげなく孤を描く。しかし
とんでもないスピードでコーナー群を軽快に抜けてゆく。
900はその200kgを超える車体には似つかわしくないバンク角で、前車のラインをトレースする。
狭隘路でDトラッカーを追いかけまわすのは、ジェット機でゼロ戦とドッグファイトするようなものだ。
しかし、しっかりと熱を湛えた900のリアタイヤは100馬力を超えるパワーを受け止め、流れる気配もない。
90度左コーナーで一挙にアクセルを捻る。
エア・リッチで一瞬息を付くが、すぐに野蛮な咆哮を上げ車体を押し出し、パワーがバンクとバランスする。
「最高だ・・・・乗れている・・・・・」
Dトラッカーのハイグリップタイヤが弾き飛ばした小石を受けながら
恍惚の笑みを浮かべ男はただただコーナーを貪った。
スピードに潜む神は
コンマ1秒の快楽と生命とを秤にかけることを強要する。
それは錆びついた命を削りとばし、輝く地をむき出しにする行為だ。
錆に侵され肥え太り酸化物の塊にとして生命を終えるものは、真っ赤な火花を散らしながら磨かれ消えていくものを笑う。 しかし男達は一笑に附されることを厭わない。
PM4:00
限りない孤を描き
ランナーズハイの果てに男達はその城に辿り着いた。
おしまい
今日は屋外で仕事をしていたので、日蝕を見ることができた。
さすがに裸眼では眩しくて無理だったので、溶接用ゴーグルで観測したのだけど
本当に三日月みたいに太陽が欠けてた。
青空はとても頼りなかった。
日蝕の最中、偶然だろうか夜行性のはずのマムシが足もとにニョロニョロじゃれ付いてきた。
長靴を履いていたので全く恐くなかった。 なにもしなければ噛まれるようなことはない。
ヘビはカワイイ。
ヘビには昔から抵抗が無くて、小学校低学年の時など学習机の大きな引き出しで飼っていたこともあった。
ある日当然くたばっちまって、物凄い腐臭を放つ死骸を庭に埋めた記憶がある。
ヘビの死骸ってすごいんだよ、普通の腐臭じゃない。 艶やかな臭い。
今にして思えば、あのキョーレツな臭いはなんというか、死に対する原体験というか。
おかげで俺は発酵食品が嫌いだ。 納豆とかぬか漬けとか。 ヨーグルトや味噌はおいしいよね。
まぁどうでもいいんだそんなことは。
もう寝よう。
悩んでいる・・・・・・・・・・。
会社に
「交通安全の標語」
の提出を求められた。
明日までなのだが意外と難しい・・・・。
まったく悩ましい。
とりあえず川柳だろ、と思いいろいろ考えてみた。
気をつけろ 無茶な追い越し ミソをまく
オマワリに とばせばとられる 無駄な金 正義などない 取り締まり
公道じゃ GTウィング いらないよ
ローダウン? もてる男は スローダウン
全開は ちょっとヤバいぜ とまれない
公道に チェッカーフラッグ あるのかい?
いきがるな あおった軽に コワイ人
どきやがれ 自然吸気め ぼくターボ
FUCKだぜ あと10馬力 あったなら・・・
我ながらどれも秀逸なので悩んだが
赤切符 もらえば 職場に 見放され せまる月末 苦しい生活
で、無難にいってみようと思う。
愛車グランツァは、カーナビ、レーダー探知機、ETCを搭載するという近代化改修が行われたため、
この日曜日はまさに無敵。
ということで福島県は国見インターより高速道路に乗る。 タイヤ丸坊主で土砂降りだけど。
延々高速走行で疲れたので、福島県那須インターで下道に戻り
ちょっとカフェで小休止。
このカフェなんだけど
とにかく落ち着かないんだ。
デロリアンのPART2仕様が非常に邪魔でおちおちコーヒーも飲めない。
隣ではナイト2000が「ブーン・・・ブーン・・・」とか静かに唸っていて目のやり場に困る。
しかも2台もあって非常に困る。 アイスコーヒーの氷が溶けてしまう。
V8インターセプターも置いてあって戦々恐々。
他にフェラーリ512BBやらカウンタックやらブガッティEB110やらもしれっと置いてあるし、
国産ターボバイクも入口に全車種転がってる。 あげくにターミネーターのT-800までいたよ。
ほんと落ち着かないカフェだった。
これはコーヒー1杯1000円でも安すぎる・・・。
男の子なら1度は行ってみるべし。