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いとう
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すてきエンジニヤ(25♂)
好き:酒と女とバイクとロック
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K&N 【ケーアンドエヌ】 オーバル テーパー 44φ- 発売元: K&N 【ケーアンドエヌ】
- メーカー: K&N 【ケーアンドエヌ】
いきなり何かと思うだろうが「エアクリーナー」である。
ご存じない方に説明するとエンジンへ送る空気をろ過、埃塵を止めるための部品である。
吸気効率を左右する重要な部品である。
上のK&N社のエアクリは高効率クリーナーの代名詞的な製品で形状を真似た海賊盤のような製品も市場に数多出回っている。
総じてエアクリーナーというものは使っているうちに目詰まりが起き、性能が悪化するため洗浄もしくは交換が必要である。
K&N社のものは繰り返しの洗浄が可能というのも売りのひとつ。
本当に素晴らしい製品だ。
問題なのは、洗浄に使う専用クリーナーとフィルターオイル(物理吸着促進)が意外とお高く、入手性が悪いということ。
- K&N 【ケーアンドエヌ】 フィルタークリーナー
-
- 発売元: K&N 【ケーアンドエヌ】
俺がK&Nのユーザーかはさておき、
このへんのクリーナーとオイルが手に入らない場合どうすれば良いのか。
自分も化学屋の端くれである、ちょっと作れるか考えてみた。
DIYというのはパンクの心そのものなのだ。
まずクリーナーの成分を考える。
クリーナーが落とすものはフィルターに付着させてある油分と大気中に含まれる有機、無機を問わない微粒子。おそらく粒子径は数マイクロ~コンマミリオーダーと広範囲にはなるだろう。
それ以上のものは自重で脱離しやすいし、それ以下のものが吸気に混ざっても、すぐにどうなるということはない。
架橋現象を積極利用していないものと考えられ、粘性の高いフィルターオイルに引っ付いているのだろうが、要はこれを落とせばいい。
乳化させるなり鹸化させるなり溶かすなりすれば良い。
つまりは「溶剤」だと端的に考えがちだが、フィルターボディは紙と金属、接着剤、そして合成ゴムが使われている。 あまり強烈なものは使えない。
入手が容易な極性溶媒エタノールは接着剤への攻撃が怪しい。接着剤がシリコンだとか二トリルゴムだとは限らない。そもそも物理吸着した汚れが落ちない。
強力だがアセトンはゴムを犯りかねないので論外。
そもそも本物のクリーナーは水溶液で揮発性が低い。
さらにイトウは、長年のケミカル修行で溶剤吸いすぎて馬鹿になっている。
これ以上かかわりたくない。
ならば、界面活性剤であろう。
入手が容易で油に強いのはアルキルエーテル系と相場が決まっているが、ようはタダの中性洗剤なわけだ。界面活性剤ときいてとりあえずラウリル硫酸ナトリウムとか言っちゃう俺はお呼びじゃない。 そもそも本物は泡が立たない。
昔「トリトンX」という冗談みたいな名前の界面活性剤で大腸菌の遺伝子を組み換えしていたっけな。あーゆータンパク質変性系は発がん性が恐いんだ。
となると、過酸化水素か。オキシドールとして薄いやつは買えるな。
いやタダの漂白剤だあれは・・・。おととしアレで指紋消えちゃったし。
ならば、アルカリでしょう。
手に入るのはなのは次亜塩素酸ナトリウムや苛性ソーダだが、ないだろう流石に危険だ。
あーわかった。 炭酸水素ナトリウムだ。重曹だよ重曹。アレの濃水溶液だ。
間違いない。比較的肌に優しく汚れも浮かせて落とす。これだ。正解。
と、ここで答え合わせをする
某社の製品安全データシートによると
クリーナーの成分は
Sodium Metasilicate Pentahydrate のみ CASが6834920。
CASで調べると、「メタケイ酸ナトリウム」 なるほどねー。
Pentahydrateだから5水和物。 ふーん。
はずれじゃん。 おれダッサ。
もちろんPRTR的に表示義務のない成分もあるだろうが大概は記載するはず。
これが入っている身近なものは
某社のパイプ洗浄粉末
洗濯洗剤の粉末タイプの一部。
このへんは主成分としてのメタケイ酸Naというわけじゃない。
濃い奴になると
深夜通販とかで売ってるオレンジの力とミネラル成分で強力に汚れを落とすあれ。
お肌と環境に優しいアレ。 アレの「ミネラル」がつまりメタケイ酸ナトリウム。
しかしアレは高い。
安くあげるとなると・・・・・・
成分がオレンジのアレに近いのは、そう粉末の合成洗油
自動車のエンジンブロック洗ったりするときにつかうアレ。
「サン○スK1」とか「メタルク○ーン」 アレが近い。ホムセンで売ってるし。
そして安い。キロ800円とかで買えるし。薄めると10リッターくらいになる。
超経済的。
そもそも俺持ってるし・・・
クリーナーはこの辺で代用可能かもしれないということで帰結。
次はフィルターオイルだ。
オイルはやばい、種類がありすぎる。
温度依存性ありすぎて粘性、稠度を想像で合わせられない。
ましてや潤滑目的ではなくゴミの吸着をさせたいと。
とりあえずはエンジンオイルの使用が無難だろう。
糸を引くようなゴミが引っ付きそうな稠度が出ているのはチェーンオイルやギアオイルだが
わざわざ専用品があるぐらいだ、なにかある。
そこで、今回は早々に答え合わせをしておく。
MSDSでは成分表示が
Hydrotreated heavy paraffinic distillate が97%以上となっていた。
あとはキシレンだった。どうせ粘度調節の溶媒だろ。
Hydrotreated heavy paraffinic distillate は CASで調べると日本語名が存在しない。 全く一般的でない物質なようだ。
米CASだと引火点くらいの情報しかない。
とりあえず訳すと「水素化処理した重パラフィン蒸留物」
ということはほぼ石油蒸留物でパラフィン系成分だ。
この手のは鎖の数がやかましいくらいあるから単一成分で考えるのはよそう。
石油蒸留して出来るパラフィン分が多いもの・・・・・
それでいて安く上がるもの・・・・・。
やっぱりエンジンオイルだ。
エンジンオイルは「エステル系合成油」と、産油地による分類「ナフテン系」と「パラフィン系」鉱物油に大別されるわけだ。
パラフィンを組成に多く含む原油は米国ペンシルバニア原油。この辺は化学系大学の1年生が習う程度の話。
パラフィン系がなぜいいのかは不問にして、
パラフィン系エンジンオイルで安くあがるものといえば
そう、「バルボ○ン」、
ペンシルバニア原油をエンジンオイルに昇華させた世界最古のメーカー「バ○ボリン」
ホーマックで実売価格が同量のビールと互角な「バルボ○ン」
フラッシングオイルのかわりに使って、30秒でエンジンから捨てちゃったりするアレ。
アレは安い。
いまさらながら思い起こせば合成油と比べて水飴のような性状。
フィルターオイルの代用としてはばっちり。・・・・の気がする。
これでフィルターオイル問題も一応収束。
払う金額自体はそれほど安くならないが、総じて量が10倍近くなる。
これはお買い得といってもいいはず。
まぁ怪しげなパチモンつかうより純正品買おうね。
今日は定時に帰ってしまい暇だったんですよ、俺。
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って昔からの言い伝えがありましたね。
でもクリーナーがアマゾンで買えるんだね~。
amazonはオートモーティブもはじめたみたい