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   火、水と来年就職する企業の工場見学に行って来た。
 
 日帰りでは遠いでしょうから、とのことで泊まりがけのスケジュールが組まれていたが、僕の住む街からでは1日あれば特急で4往復は出来る。 どう考えてもおとなの事情ってやつだ。
 
 電車に揺られて1時間半。

 あいにくの空模様、来年からしばらくの棲家になる街に久しぶりに降り立った。
 人口10万程の小都市で、特段大学等も設置されておらず若々しい賑わいはない、かといって牧歌的な人懐こさがあるかと言えば、田畑の一つはあるものの新興住宅地がフラクタルに配置され、立ち並ぶビルもマンションやビジネスホテルの無機質な人間の入れ物といった風情のものばかりだった。
 それは、僕にホームシックにも似た諦観を感じさせるには十分だった。

 2時間少々、工場見学の時間まであった。  少し街を散策してみることにする。
 駅前は小奇麗で、駅からまっすぐに延びる片側二車線の道路は昼時ではあるが、信じられないことに1台の車もいない。
 通りの広い歩道は街路樹からの落ち葉を受けている。 そこを歩く僕の横を時折自転車がカサカサと落ち葉を踏みながら走るものだから堪らなく寂しい気持ちになる。
 
 
 時間を潰したいのだけれど、コンビニの一つも見つからず途方に暮れていると、どこにでもある大手のリサイクルショップの看板がビルの隙間から見えた。
 少し話を脱線させよう。
 僕はこの中古屋こそがその土地の生活レベルを推し量るスペシメンと考えている。
 他にその土地の文化的なカースト具合がわかるのは、中学生の自転車のハンドルのカマキリ率だとか、道行く老人の服の着こなしだとかがあるが、短時間のサンプル数としては心もとない。

 そもそも片田舎には老人向けのブティックなんかがあるが、あそこに飾ってあるような白薔薇のブローチをつけたスカイブルーのワンピースなんか着たバアサマなんて見たこともない。王室ファッションを劣化させたようなデザインに需要はあるのだろうか?あんな色味だしフォーマルではないだろう?
 あのようなブティックはどの田舎街でも鄙びた雰囲気を増長している。
 
 さて話を戻そう、件のリサイクルショップだ。 
 耳馴れた「お売りくださーい♪〇〇」なんて音楽が流れている。  
 とりあえず楽器コーナーへ。 僕の地元のの同系列のショップへ行けば2、30本のギター、ベース、バイオリン、ドラムセット、珍しいところではマンドリンなんかもあった。 機材関係ではMTR数機に各種エフェクター、名器ローランドTR808まで中古で転がっていた。  ライブハウスなんて1件しかない街で、だ。
 だが、この街のショップではギター5本に、ちゃちな電子ピアノがあるだけ。エレキギターなどペンキで布袋モデルの自家塗装なんて冗談にもならない代物も混じっている。
 この街は僕の地元とそうは人口は変わらない。
 大人も子供もろくな楽しみを知らないんじゃないかと大きなお世話な想像をして、勝手なこの街の人物像を作り上げる。
 

 そうこうしている間に工場を訪ねる時刻がせまる。 駅からタクシーに乗って3000円の距離。
 僕の就職先はあまりおおっぴらには言えないが結構な危険物を扱っている国内でも非常に珍しいところだ。
 工場は、その危険物や騒音の許可の関係で山奥深くに建てられていて、伝わりづらい単位ではあるけれど、東京ドームで言うと60個が収まるらしい。 これは、まぁとにかく広いということだ。
 
 約束の時間の30分前に工場に着き、守衛詰め所から、ただっ広い敷地をぽつんと一人歩いて事務棟へ。
 歩道沿いには、よく剪定された生垣にモダンな街灯。 国道沿いにあるわけでもないのに、外ヅラを気にしたような工場は来客が多いのか、それとも工員の心意気の現れか・・・。

 重いドアを押して事務棟内へ。 受付はカーテンで塞がれ機能していない。いわゆるオフィスはガラス張りでオープンな雰囲気。中には30人ほどの社員がいて、PCに向かって一心不乱に会計処理なんかをしていた、・・・・・かと言えばそんなことはなく、場末の警察署のような空気が流れており若い作業着の男子社員とスーツを着たOLなどはエアダスターを吹きかけ合ってはしゃいでいた。
 
 しばらく傍観していると、僕のナリを見た社員に声をかけられ応接室に通された。 
 応接室は20畳ほどだろうか、それほど広さはない。
 リノリウムの壁張りには不釣り合いな、毛足の長い絨毯に、黒革張りのチェア、10人掛けの会議机は忘れかけていた僕の緊張を今一度呼び戻した。
 円卓には冊子が2部。
 ここで初めて知ったが大卒以上の内定者は僕を含めて2人ということだった。
 部屋には僕1人。 もう1人は遅れているらしい。
 出されたコーヒーが冷めきる頃、僕の人生初めての「同期」というものになる男が現れた。
 
 デカイ・・・。 
 僕と比べれば頭半分違う。185はあるだろうか。
 面長の頭にソフトウルフの髪形がよく似合っている。そうちょうどジャン・クロード・バンダムと言った顔立ち。
 彼は小さく、こんにちはと呟くと、隣のチェアに黙ってかけた。 あまり饒舌な方ではないらしい。
 
 「バンダム」は卓の上で旅費計算書とにらめっこを始める。 
 記入した所属を盗み見ると北海道の某国立大卒のようだ。

 すかさず探りを入れる。 「へぇ。ホッカイドーから?」
 「バンダム」はそっけなく       「ええ。」
 どうやらファーストコンタクトは失敗のようだ。 ユニバーサル・ソルジャーかあんたは・・・。

 めげずにジャブを入れようと口を開きかけたとき、人事担当者がやってきた。 おしゃべりは終わり。
 簡単な説明を受けて工場見学が始まった。 修学旅行ではないがそれなりになごやかなムードだ。
 まず携帯電話、ライターが没収された。
 さらに背広の上から外套、ティアドロップのサングラスのような古めかしい保護ゴーグル、薄っぺらいABSのヘルメット、そしてなぜか高級軍手。 気休めにもならない
 完全に土建屋といった風情。敷地内移動用の社用車HR-Vのウィンドウに映り込む自分の姿がおかしくて仕方なかった。

 先に工場はやたら広いという話をした、さすがに東京ドーム60個分の巨大建造物ではなく、数十の工室や試験場、研究所が散在する、ミニ工業地帯のようなものだ。
 必然的に、移動は車に頼らざるを得ない。

 移動中、ヘルメットを車のルーフにカツカツとあてながら、見学担当者が饒舌に説明を続けている。
 「バンダム」は全くの無言で、僕が担当者の説明に大げさに相槌を打ち続けていた。
 道路沿いにかなり間隔を離して建てられた工室は、体育館2つ分程の大規模なものから、ガソリンスタンド程度の床面積に配管を生き物のように這わせ小規模ブラントまで様々だ。 建物と建物はメッキの眩しいスチームダクトでつながれており、ときおりブロウオフバルブから間欠泉のように圧を逃がしていた。
 ああ、工場に来たな、という実感が湧く。

 五分ほど車は走り、舗装のされていない駐車場に停まった。バンダムは無言のままだ。
 
ついたところは一般的には製品試験場と呼ばれるところ。  分厚いコンクリートに覆われた施設はさながらトーチカのようだ。
 
 あまり何を作っているかはおおっぴらにはできないが、特に緘口令をしかれたわけではないので、歪曲した表現で製品テストの様子を述べていこう。 わかる人にだけ分かれば良い。

 「製品」は一部例外を除いてそれ自体では機能しないものしかない。
 今回テストを見たのは「0.50」を100「個」。 それ自体は80年もの昔に設計されたものだ。天才と呼ばれた技師に設計されたこいつは、現代に至るまでほとんど形を変えず、今僕の前に横たわっている。
人類の愚かな歴史と共にあった鉄の塊だ。 いや愚かな人類の歴史か? 
しかしながら悲しいことではあるが、こいつらは機能美の究極の姿であるし、人の言葉を借りれば「人間の知恵の限界」である。

 僕は小さな頃から、こいつらの理不尽さが怖かった。
 我が国では他国とは違い子供に、こいつらに対してアレルギーともいうべき感覚を植え付けるように教育を施す。それが正しいか否かの議論は置いておいて、僕もそんな子供の一人だ。 
 多くの悲しみを産みながらも、こいつらの先祖が持っていたある種の「精神」のようなものは
 テクノロジーの進歩と共に急速に消え去った。 百年後に美術的な意味で博物館に飾られているようなことはないだろうし、文化財に指定されるようなものは歴史的「重み」があるような個体を除けば現れないだろう。
 
 人間は恐怖をなくすために、幸せを追求するために歩んできたのではないのか?ならなぜこんな物がある?
 朧げではあるがガキの時分はこんなドグマに陥っていた。
 
 歳を重ねる毎に、こいつらに対する憧憬と畏怖嫌厭のバランスが収束し始め、
 今、ここに立っている。 
 こいつらはなんなのか、なんの為にあるのか、本当に必要なのか、自分で見極めたかった。
 なんて言うといささか大袈裟ではあるが、ただ興味があったと言えばそれまでになる。
 
 またも話は脱線したが、製品テストの話に戻ろう。
 
  100「個」のテストはものの10秒で終わった。
  僕は強化ガラス越しにただ見つめていた。 現実離れした光景に言葉も出ない。

  台にしっかりと固定された鉄の塊は製品100個を飲み込み、吐き出し、確実に動作していた。
  1つの不良品もでなかった。
  テストが終われば工員がすぐに分解清掃にかかった。 焼けた油だろうか、そいつは少しの湯気を立てて
 満足げに見える。 現場の技官が一人でそいつを抱えて倉庫に持っていった。 あまりにも重そうだ。
  
  強烈な体験ではあったが、すぐに現場技師とのディスカッションに入り現実に引き戻される。
  あくまで工業製品である、トピックは価格だとか機構だとかいたって当たり前のことだ。
  それがやけに「リアル」でもあった。  
  やはりここでもバンダムはほとんど無言だった。

  技師に丁寧に礼を言い試験場を後にする。
  
  またも移動。 車内は沈黙。

 次に通されたのは、さっきテストを見た製品の実際の工場。
 打ち抜き、プレス、絞り、熱処理。
 見ていて飽きないがあっさりと工程の説明を受け足早に立ち去る。

 またしても移動。

 つづいて、おそらくL‐90に使うデカイやつの工場。
 工程ほぼ変わらず。

 またしても移動。 この日は土砂降りの雹混じりの雨で、車の乗り降りの度にいちいち濡れる。
 かなり中途半端なところで下車したが、これには保安上ガソリン車の通行が許されないためだという。
 詳しい説明は無かったが、おそらくアフターファイヤ等の火花による着火防止策だろう。
 なるほどディーゼル車ばかりが停まっている。 

 5分ほど歩いて着いたのは、またも別の工場。
 ここでは大きなものを作っていた。 厚さ70cmの鋼鉄板に穴をあけられる器具の製造をしていた。
 人間の片足程度の大きさだろうか、実物を見ると軽く「ヒいて」しまう。
 製品は非常に重いため、取り扱う人員は腰を痛めないようサポーターを巻いていた。
 皆おそろいのSPALDING製だ。
 作業に慣れきっているのだろうか、大変なものを組み立てているのに若い工員たちは時折笑顔を見せていた。 なんにせよ雰囲気のいいのはイイことだ。

 ここでようやく見学終了。

 応接室でしばらくバンダムと2人きりになった。 さすがに口を開くかと思ったがなにも喋らない。
 ユニバーサルソルジャーという言葉が頭の中をループして、あのB級良作映画のことに思いを馳せて、一人で笑いを噛みしめていた。
 重い沈黙の中、いい加減吹き出しそうになったので、彼の専攻を訪ねた。
 するとバンダムはぶっきらぼうに
 「化学工学。」
 とだけ答えた、本当ならばそこで「ああ、一緒だね。」となるはずが、
 「化学工学。」 
これが、僕の所謂笑いのツボに入ってしまった。
 「化学工学。」
 この言葉と口調は、映画「大脱走」でスティーブ・マックィーンが独房で仲間に自己紹介するシーンそのものだ。映画脳である。 独房の壁でキャッチボールをする名優の姿が目に浮かぶ。

 思わず僕がクスリと笑うと、彼は怪訝な表情だ。 当然だ。
気を取り直して
 「俺も化学工学、研究テーマは?」
 と聞くと彼はいきなり饒舌になった。
 「糖応答でアニオンが・・・色素放出で・・・。」
 「へぇ。すごいっすね。」
 「それで、うちの研究室では・・・」
 「ほうほう。」

 なんだ喋るじゃん。 安堵である。 
 ものの数分で打ちとけ、人事担当が戻ってきても雑談は続く。
 タブーなのかもしれないが応接室で上司を前に新入社員が茶をすすりながら雑談して煙草を吸う。
 さすがにまずいと気づいた辺りで上司もキャスターに火を付け和気あいあいと雑談に交じる。
 そこへ、現場の上司もやってきて皆で馬鹿な話をする。 正直楽しかった。

 ひとしきり話すと、人事が酒席を設けているというのでくっついていった。

 料亭というには小さいが、居酒屋というにはもったいない。そんな店だった。

 部屋に入れば上司5名に入社1年目の大卒社員が5名。
 若い社員は皆4大卒なので修士の俺の1つ年下だ。 皆確かに若者と言った姿恰好。 
 流石は新社会人、上司への口のきき方など俺より全然しっかりしている。

 当たり障りなく出身地トークなどで夜が更けていく。 

  宴も酣な頃、芋焼酎が出回る。上司がお湯割りなどを若手社員に作らせているとき
  itoooくんも焼酎飲む?と若手に聞かれた。
  僕は出身大学だけ教えて、修士卒予定であるとは話していなかったので、若手は完全に年下と思い込んでいた。
  「じゃあロックで」 と頼んだら、出てきたのは中ジョッキに氷1つなみなみと注がれた芋だった。
  涼しい顔して全部飲んでやったが、所詮やせがまん。非常に気分が悪い。

 後で上司の口添えで年上だと判明したとたんに、「さん」づけで平謝りだったが、人生初の社会の洗礼であった。
 
 飲み会も終わり僕とバンタムは今日泊まる社員寮へと移動。 すっかり打ち解けた2人は、バンダムの部屋で
ちびちびと酒盛りの続きを始めた。
 
 深夜1時、そろそろ寝るかというときに上司が酒びん持って部屋に現われた。 二次会帰りらしい。
 酒も入り、いろいろと「語り」も入ったが、上司の言葉はその辺のおっさんの戯言ではない重みがあった。
 僕はこの会社でなんとかやっていけそうだ。

 午前2時、就寝。 翌日は8時起きだ。

 午前3時30分、起床。
 ものすごい嘔吐感だ。 最悪レベルの二日酔いを発症してしまった。 築40年の寮の便座は冷たい。

 朝7時まで嘔吐し続け、就寝。

 最悪の体調で会社を後にした。 バンダムとは半年後の再会を誓いあい駅のホームで別れた。
 彼はこれから羽田空港だ。

 帰りの新幹線の中、僕は明日への決意を新たにした。
 
 その後、ほうほうのていで家帰ってゲロ吐いてクソして寝た。


 
 

  二日酔いも醒めた頃、
  携帯電話を取り出し、おもむろに電話。

僕には5つ年下、19歳の彼女がいる(た)。   
 
それと40分ほど会話しただろうか?
 


別れた。


 2年ぶりに特定の人間と交際に至ったわけだが
(出会いから2日で・・・まぁ自暴自棄でホイホイついていってしまった。 )
 
  
 
 別れた理由といえば、数々あるが彼女は、僕は悪くないと言ってくれた。 
 この言葉さえ引き出せれば十分。
 今後付き纏う、自責の念から解放される。
 彼女の方もそれほど僕に重きは置いていなかったようで、あっさりと去って行った。
 若い頃特有の万能感であろうか?実際、チャンスはどこにでも転がっているのだろう。
 自分自身、意外なほど愛されていないことがショックではあった。
 まぁ、お互い様と言ったところか。 別に好意もないのに付き合っていた。心底反吐が出る。

 彼女は美人で気さくではあった。 が、それだけだった。
 気遣いの要らない人間ではあったがそこに安らぎは無かった。
 

 ヤベー。キメー。スゲー。・・・・・・ こんな言葉遣いの人間だった。
 星空を見て僕が綺麗だと言えば、「お前キメー。」と言う。 そういう人だった。

それに合わせて「僕」は「俺」で無ければいけなかった。
常に粗野で適当なノリのイイ「お兄さん」を演じなければいけなかった。 
彼女が帰ると、一人の部屋で自分に毒づいていた。
まさにペルソナを被るというやつだ。

 最初はその特異な感性に魅せられもしたが、
 なんのことはない、「子供」だと気づいた。
 
 「彼女はまだ若いから。」 と言えば確かにそれまでではある。 
 2年、3年たったらイイ女になるかもしれない。

 「一緒に成長していけばいい。」 僕にはそんな寛容さはまだないし、僕は保護者じゃない。
 
 物事にはタイミングというものがある、今の「自分」と今の「彼女」ではうまくは行かない。
 数年後にどこかで会えばうまく行くかもしれないが、数年後の「今」に期待してもしょうがない。

 大人のくせに子供ぶっている僕と、子供のくせに大人ぶっている彼女。
 歩み寄りに見えるが、年齢以上に離れた何かを感じた。

 恋人がいなくなった、という焦燥感はあるが
 自分でも驚くくらい、感情に変化が無い。 逆にそれに戸惑いすらおぼえる。
 こうして書いていないと忘れてしまいそうで怖い。
 またもとどおり脱力感に苛まれてはいるが、すでに神経症でも患っているだろうか?

 今は、使わなくなった金だとか、研究に費やす時間だとか、普段ならくだらねぇと思ってしまうようなものが
 再び確保されたことに安堵を感じている。 所詮、その程度のものだったのだ。

 昔とは違って、人間一人と絶縁したというのに、飯も食えば糞もして、あまつさえ鼻歌まじりで小春日和の
散歩に出てしまう。 
 早朝、アパート歩き出す。ポータブルMP3からはALLSHE'S MY EX という曲が流れる。
 そのものずばり「彼女はモトカノ」って意味の曲名だ。
 
 出来すぎた偶然に今はすごく気分がいい。
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無題
読んだ。

久しぶりに、小説読んだみたいだ。
おりゅ 2008-11-27(Thu)01:05:09 編集
COMMENT :
無題
ま、生きてりゃいろいろあるのね。
itooo 2008-12-10(Wed)21:41:23 編集
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