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[概要]
制動装置は二輪車を走行させる際、競技等特異な状況以外では保安上必須の装備である。
本整備では制動装置の清掃による制動力の復元を図ると共に、ディスクブレーキ系について構造、原理に対し理解を深めることを目的とする。
[実施]
・試験車両
試験車両はヤマハ発動機製 XT225W SEROW(セロー) 4JG1型 1993年式を用いた。
当該車両は前後輪の制動装置にディスクブレーキを用いており、システムとしては簡易ながら分解の容易な片押し1ピストン式のブレーキ・キャリパーを採用している。
車両に付随する制動系は判明している限り3年間、1万3000km余り一切のメンテナンスを実施しておらず、制動、制御に関し問題を有しており本整備に対する応答は良好なものと思われる。
・分解
Fig.1
Fig.1はブレーキキャリパー(日信工業製)の半分解図である。
図中の3穴を上部ボルト穴(ボルト甲)、下部ボルト穴(ボルト乙)、下部右ボルト穴(ボルト丙)とする。
ボルト甲、乙により左側フロントフォークにブレーキキャリパーが固定され、丙を外すことによりキャリパー上部の回転軸を中心にブレーキパッドを保持する弧状の金属プレートとピストンを有する油圧系とをスライド式に分離させることができる。
Fig.2
Fig.2に油圧ピストンの接写を示す。
図のように系はブレーキの使用に伴う汚れ所謂ブレーキ・ダストが堆積しており、これが制動装置の正常な作動を阻害していたものと思われる。 また、ピストン表面に腐食が発生している。これは発生部位と腐食膜厚の関係よりガルバニック腐食の可能性が高い。
清掃すべきピストンは通常のブレーキ系と異なり、Oリングシールの他にダイヤフラム状のゴム製ダストカバーに覆われている。
ダストカバーが付随するのは当該車両が不整地走行用であり、一般の制動装置よりも遥かに過酷な状況で使用されることを念頭に置いて設計されたためである。
・清掃
Fig.3
清掃はブレーキレバーの油圧によりある程度ピストンを露出させた状態でダストカバーを外し施行した。
石油系溶剤とナイロン毛刷毛、刷毛の届かない部位には紙縒り状にしたペーパータオルを用い目視で汚れが見当たらなくなるまで行う。
ピストンをキャリパーへ押し戻す際にはシリコングリス等の塗布を行うべきであるが工程の簡略化のため本整備では省略した。
尚、車両のブレーキパッドはアールケーエキセル社製焼結金属パッドであるため、ブレーキダストの主成分は酸化銅、酸化錫または種々のアロイ酸化物であると考えられるので重金属を体に取り込まない意味でも防塵マスクの着用が望ましい。
清掃後、逆の手順でブレーキキャリパーを組み付ける。ボルト丙の締め付けトルクは7N・mである。
[結果と考察]
清掃後、車両搬送に用いたコースと同様のものを用い制動力をテストした。
最も簡便で正確な方法としては制動距離の測定によるテスト(不整地ではこの限りでない)が挙げられるが一般公道での計測は道交法に抵触する恐れがあり、且つ単独では不可能であるのでs-o--p approach method(搭乗者の勘に頼る方法)を採った。
コースは舗装路に一部不整地を含む。
結果、整備前状態より大幅な制動力向上が見られた。
これはブレーキレバーに加える圧力を一定としたとき、フォークのボトム量の差異から検討したものである。
清掃によるピストン摺動面の平滑化により摩擦抵抗が減少し制動力の復元を得たものと考えられる。
しかしながら不整地においては路面摩擦が低いため過剰な制動力はタイヤロック状態を招きやすくなり危険である。 今後の課題となるが搭乗者の熟練によりこの問題は解決可能である。
こんな文章書くのも読むのも苦手です。
ほっかほっか亭 お弁当ソースの小袋を踏みつけてしまいテーブルの上は阿鼻叫喚。
そもそもなんでこんなことをしているんだ?
なかなかいい買い物させてもらったよ!渋いねぇ
ⅠとⅡもそろえたいね!