好き:酒と女とバイクとロック
あとジョージアの長いやつ
嫌い:もぐりの人。あと若者。
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いつもより少し早く、七時起床。タクシーで駅まで向かう。
車窓からは、スケッチブックを持って赤白帽をかぶった小学生の列が見える。
一人だけ帽子を被っていない女の子が目立つ。
自分が小学生だった頃は課外活動がある日、赤白帽を忘れようものなら朝から戦々恐々していた。
あの頃は白のブリーフを履いていた。
それが今では、新社会人になるべく就職活動だ。 コンビニに出かけるような気分で不思議と緊張は無い。
大きくなったもんだ。
米沢から「つばさ」で郡山へ。 郡山で各駅停車の新幹線「なすの」に乗り換え。
乗車率は数%だろう。 自由席の車内は俺一人だけだ。
せっかくの一人の時間を無駄にするわけにはいかない。
MP3プレーヤーから流れるSystem of a downに合わせ、座席のフットレストをバスドラ代りに踏みまくる。
・・・踏みまくる。バネの戻りが心地いい。
すぐに下車。 真新しい駅だ。 11時20分。 面接までは2時間ある。
駅前をぶらつき時間を潰す。ビジネスホテルが林立している以外はビルも少なく、のどかな田舎町だ。
駅から5分歩くと住宅街に迷い込んでいた。同じような形の二階建てに、似たようなガーデニング。
ステレオタイプな中流家庭の家々が建ち並ぶ。
そんな風景にはミスマッチに、前から白人が歩いて来た。
ブラックのエドワードジャケットに白のエナメル靴を履いたジョー=ストラマー似の彼は手に提げたビニール袋に「ドメスト」を入れていた。
あんなコワモテでも便所掃除はするのかと感慨にふけっていると、話しかけられてしまった。
「スミマセン。フドーサンヤの人?」
サングラスの奥の瞳は青だろうか茶色だろうか?表情からは彼の真意は掴めない。
「いや、違います。」
「ソウデスカ。」
会話終了。 ドメストと一緒に袋から透けて見える食器洗い用スポンジに違和感を覚えつつ彼と別れた。
午後12時45分。 禁煙車と書かれているのにドライバーは紫煙を燻らすタクシーで面接場所に向かう。
午後4時面接終了。 黒塗りの日産FUGAで送ってもらう。偉くなったもんだ。 運転手は4駆だと言う。
350GT-FOURというグレードのようだ。
再び新幹線なすのに乗車。相席になったのはリクルートスーツの女性。短大生だろうか?俺より随分若く見える。 すぐに降りて、郡山で乗り換え待ち。
喫煙所で一服中、先の女性も入って来た。 バツが悪そうにライターを貸してくれと言う。
彼女が取り出したのはLucia5mg。 俺も同じ煙草だ。
少し話をすると調理師学校に通っていて就活中だという。 調理師が煙草など、海原雄山が怒鳴り込んでくるだろう。 30分程話したろうか。 乗り換えの時間だ。俺はつばさで山形へ、彼女はやまびこで宮城に。
一期一会。もう一生会うことも無いだろう。 件の白人もそうだ。 人生そんなもんだ。
午後6時半。 米沢着。 タナカに迎えに来てもらった。 帰り道、安価なバーボンを買い帰宅。
ほろ酔いでギターをつま弾いていたら電話が鳴った。PHSからだ。
「2次選考お疲れ様でした。最終選考に進んで頂きます。」
いい知らせだ。
所謂「落ち」はない。 人生そんなもんだ。
俺も明日から東京だ。
早く終わらせたいもんだね。
終わったら次は学会っすな・・・
順調そうでなにより
今回はぶっ放す会社の面接だったん??
早く決まると良いね~